FPDフォーラム趣旨


FPDフォーラムは、ディスプレイ業界の皆様の情報共有と交流を目的とした会合で、2000年から京都で開催してきました。

 

当時は、日本のディスプレイ産業が全盛の時代で、多くのディスプレイメーカを中心に設備メーカや部材メーカが活発に活動していました。

その後、ディスプレイ産業は、韓国・台湾・中国に移っていきましたが、現在でも日本の設備メーカや部材メーカは高い技術力を持って世界市場でのビジネスを展開しています。

 

ディスプレイのみならず半導体や電子デバイスの世界は技術の進歩がとても速く、この業界で生き残っていくためには様々な情報を的確に掴むことが重要です。

また、世界情勢や事業環境の変化も激しく、これらの課題には業界全体で情報を共有しながら進んでいくことも必要です。

 

FPDフォーラムでは、最新の技術動向や業界動向を共有しながら業界全体の結束を高めて行くための交流の場として、毎年春(5-6月頃)と秋(10-11月頃)の年2回業界関係者が集い、最先端の情報共有と交流を提供する場として、多くの皆様にご参加頂いています。

 

コロナ禍の2020-2021年は開催回数を年1回に絞りましたが、2022年には業界の皆様の熱意で節目となる第40回の会合を盛大に開催することができました。

2023年からは、本HPを開設し運営体制やプログラムも拡充していきますので、引き続き多くの業界企業・関係者の方々にご参加頂き、各企業および業界の発展の場として活用頂ければ幸いです。

 

代表幹事 北原   洋明

お申し込みの受付を開始しましたら、このホームページでもお知らせします。


第47回FPDフォーラムについて

メインテーマ

 Glass Technology, 無限の可能性を探る!


 先端半導体実装技術の分野では、HPCAIプロセッサを支えるCoWoS型大型インターポーザが注目を集めています。反面、シリコン基板の大型化には歩留まりやコストの壁が存在し、代替材料として「ガラス基板」が注目され始めました。

 

ガラスは大面積対応や低コスト化に加え、優れた電気特性・寸法安定性を兼ね備えており、次世代パッケージ基板の有力候補として期待されています。さらに注目すべきは、将来の光電融合技術との親和性が考えられる点です。CPOCo-Packaged Optics)やシリコンフォトニクスなど、光を活用した情報処理・高速通信において、ガラスは光学的透明性や低損失特性を活かせる可能性があり、電気と光を融合した実装基盤としての優位性が期待されています。

 

一方で、ガラスは脆性材料であるがゆえに「割れ」「欠け」といった加工・信頼性面の課題を抱えており、レーザー加工や表面処理、密着性向上技術など、多方面からの取り組みが進められています。

 

本フォーラム「Glass Technology, 無限の可能性を探る!」では、ガラス基板メーカー、要素技術を担う装置メーカー、そして先端実装の専門家をお招きし、最新の技術動向と将来展望を多角的に議論します。

 

多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。